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▼獅子彫り師 五十嵐藤二

獅子彫り師 五十嵐藤二/
五十嵐藤二氏は飯豊町小白川で独学で獅子頭彫りを習得し30年以上制作を続けたという。

7月3日から飯豊史談会主催で行われる獅子頭展に展示する藤二氏作の獅子頭をお借りしに

娘婿さんのお宅にお邪魔した。奥の間に大きな特注した棚があり、大小数多くの獅子頭が

安置されていた。一つ一つ拝見すると面白い獅子頭が出てきた。まず数多くの中から一番

最初に目に入ってきたのは幅10cm程の小さな獅子頭だった。それは20年以上前天童の木工

房に外注して制作した獅子頭だった。藤二氏のコレクショにで再会するとは意外だった。






明治期 伊藤彦右衛門の作



もう一つ小さな獅子頭で、塗り替えされているが藤二氏の父親が遊んだという五十嵐家に伝

わる獅子頭が有り、極端な八方睨みの獅子の特徴は伊藤彦右衛門と見た。神社の振り獅子サ

イズと小振りの大きさの獅子頭が有り、藤二氏の初期の作と後期と思われる獅子があった。

藤二氏は平成13年第9回高円宮殿下記念地域伝統芸能大賞の支援賞を受賞している。その幾つ

かの記念写真には高円宮殿下と久子様が藤二氏の獅子頭を持って談笑している写真があった。

この頃の作風は、太田康雄氏の獅子と見間違える位で、正に忠実に太田氏風の獅子で歯の線彫

も力強く目力に満ちていた。








藤二氏は大正15年(昭和元年)飯豊町小白川生まれの農家の4人兄弟。19才で海軍に徴用され

たが敗戦で復員し、飯豊町の山野を4町も夫婦で開拓したのだという。50代に夢で観音様から

獅子頭制作のお告げが獅子彫を始めたと・・という藤二氏のインタビューを私もラジオで記憶

している。


また新聞の記事「ディリースポーツ 出羽之国の獅子彫師 五十嵐藤二(82)上」

平成20年6月12日(上・中・下・完)のコピーが有り藤二氏の獅子彫り人生を振り返っている。

農業をしながら中津川小屋の渡部亨氏や太田康雄氏に毎日習いに行ったり、神社の獅子頭を研究

をして6,7年後本格的に獅子彫りを始めたのだという。新聞記事には藤二氏の人柄を物語る興味深

い話が綴られていた。



7月3日から一週間展示する藤二氏作の獅子頭は、手ノ子八幡神社の初代をモデルにした獅子を選定

した。初代の高橋小兵衛の特徴を良く捉えた作である。


また、獅子頭の棚の上の奥から謎の獅子頭一対が再び現れた!しかも黒は渡部氏、赤は太田氏の

作風である。藤二氏もコレクションをしていたとは、ますます何かの関わりがあったのだろう。

上総(かずさ)風の黒と垢の獅子頭は何度もこのブログで取り上げ、ヤフオクのコレクションで

取り上げている。

実に興奮止まない取材になった。





2022/06/17 08:06 (C) 獅子宿燻亭9
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